昨年末、東京へ行った際、ボークスホビースクウェア秋葉原にて
展示中のR工廠さんの「ニミッツ」を撮影してきたのですが、
その時に「大鳳」「雷」「阿武隈」「日進」「千歳」など
一緒に展示されていた作品も撮影させていただきましたので
いつものように紹介させていただきたいと思います。
1/700 大鳳
大日本帝国海軍の初の飛行甲板に装甲を施した航空母艦です。
特徴的なアイランド型艦橋まわりはびっしりと防弾ロープが
細かく張り巡らされている事が分かりますね。
他にも手すりやマスト、窓などがエッチングパーツで再現されています。
正面から艦橋を撮影。
21号電探や傾斜煙突の形がしっかりと分かりますね。
飛行甲板が美しいですね。
防風壁まわりも細かくです。
艦橋周りを横から。
艦橋横のモンキーラッタルやジャッキステーと呼ばれる鉄棒?など
とても綺麗に取り付けられています。
煙突横や艦橋後部の梯子なども見えますね。
また、他の作品でもそうですが水密扉は空いた状態となっています。
黒板も勿論ありますね。
船体横にピントを合わせて。
転落防止ネットや対空機銃の防弾ロープ、高角砲塔のジャッキステーやボートなど
1/700スケールとは思えない情報密度です。
船体側面には、汚水捨管や舷外電路、舷窓がびっしりとありますね。
エレベーター周辺。
白いラインが綺麗ですね。
船体横の手すりや空中線もヨレが無く綺麗ですね~。
船体横の白いものは防雷具のパラベーンですね。
最初の写真と少し違う角度で艦橋周りを。
艦載機の並び方がカッコイイですね。
艦橋上の双眼鏡や伝声管のしっかり存在しています。
展示されているケースは鏡面仕様なので、反対側を見る事も出来ます。
一応、きちんとした方向で見えるように写真は左右を反転させています。
傾斜煙突外側に並んでいる蒸気捨管?まわりも細かいパーツがいっぱいあるようです。
船体横のアップ。
手すりや階段など様々なモノがあるのが分かります。
艦尾周辺。
こちらもエッチングパーツがびっしりですね。
飛行甲板船尾には転落防止ネットが張り巡らされています。
艦載機も所狭しとびっしりと並んでいます。
まずは零戦52型。
真ん中にある先が細いのが彗星、
後ろのデカいのが天山ですね。
艦載機も空中線が貼られていて、とても細かいです。
艦首周り。
ロープがあるのが見えますね。
あと飛行甲板横ある小さい赤い物は舷灯でしょうか?
フェアリーダーや錨もあります。
錨周りにはモンキーラッタルがあるのが分かりますね。
あと艦首には金色に輝く菊花紋章がありますね。
写真では撮影出来ていませんが、飛行甲板裏の補強板やスポンソンの裏側など
下から見上げる形でも見どころ沢山あります。
是非、実際に見学される時は、下からも見てみてください。
新しい発見があるかもしれません。
1/700 特型駆逐艦 雷
駆逐艦という事で、今まで拝見してきた空母よりもさらに小さい作品でしたが、
丁寧に施されたエッチングパーツや張り線だけでなく、
マントレットや木材、ロープなど見応えがあります。
見学するのも裸眼では細かいところまで見えないくらいの精密度ですw
木材だけでは無く、木箱やロープが巻かれたリールなども見えます。
魚雷も1本置いてありますね。
魚雷はスクリューまであります。
マスト周りも細かいですね。
艦橋には救命浮標(浮き輪)もあります。
光の関係で見えにくいですが、台座に設置された
プレートもカッコイイですね。
1/700 阿武隈
日本帝国海軍軽巡洋艦「阿武隈」です。
こちらの阿武隈も見応え満載の作品となっています。
艦橋周りのマントレット、マストのモンキーラッタル、双眼鏡、探照灯など
色々なモノが詰め込まれています。
艦橋の下にある木箱?等はとても小さいものなのですが、
組み上げられているのがうっすらと見えますね。
こちらの作品の見どころは何といっても
5500トン級長良型軽巡の特徴である3本煙突では無いでしょうか?
びっしりと綺麗に張り付けられたジャッキステーは芸術ですね。
また煙突まわりに積載してあるボートやカッターも中まで細かいです。
カッターの中にはオールも並んでいます。
蒸気捨管やファンネルキャップもしっかりあります。
煙突内部の整流板もチラッと見えます。
魚雷発射管は写真では暗くて見えづらいですね。
カタパルトの上には九四式水上偵察機が搭載されています。
甲板はリノリウム押さえが等間隔で配置されてます。
もちろん船体側面には汚水捨管や舷外電路、舷窓がしっかりありますね。
手すりはわずかに弛んでいるのがより、リアルな雰囲気を醸し出しています。
1/700 日進
こちらは日本帝国海軍の水上機母艦「日進」です。
艦橋のまわりには防弾ロープやリールなどがあるのが分かります。
写真ではピントがボケてしまっていますが艦橋上部には伝声管(金色に輝いてる?)等もあります。
主砲である50口径14cm連装砲。
この詰まっている感がイイですね。
リノリウム押さえもしっかりあります。
1/700スケールとは思えないくらい色々な資材が配置されています。
写真では見えませんが、
陸軍第二師団を輸送中という事で運貨艇と帝国陸軍の車両なども搭載されています。
水上機母艦として2つのカタパルトやクレーンなどがありますが、
トラスの部分がハッキリと分かりますね。このあたりはエッチングパーツでしょうか?
甲板には水上機をカタパルトまで動かく為のレールも敷いてあるのですが、ちょっと見えないですね。
甲標的母艦として運用を予定していた為、艦尾に甲標的を出撃させるための扉が付いています。
こちらの日進は、カメラでは細かいところまで撮りきれなかったので、
詳細は実際に生で見ていただきたいと思います。
自分もまた東京へ行く機会がありましたら、
もう少し細部を撮影して写真に収めたいと思いました。
千歳
日進に続いて、同じく大日本帝国海軍水上機母艦「千歳」です。
写真からも分かるように水上機が大量に搭載されていました。
こちらの作品も艦橋まわりから撮影させていただいたのですが、
他の作品に引けを取らない圧巻の情報密度ですね。
R工廠さんのブログによれば、マストは真鍮線から造り出されたそうです。
左舷より。
艦首から艦尾までどこを見ても色々とギッシリと詰まっていますね。
軍艦色の艦上構造物の所どころにある扉の内側や浮き輪の白が
アクセントになって映えて見えますね。
船体中央部にある機銃甲板の下には主翼が折りたたまれた
九四式水上偵察機が格納されています。
4本ある機銃甲板の支柱にはパイプのようなものが付いているのが分かります。
艦橋周りのアップ。
R工廠さんの作品は艦橋の中にもきちんと伝声管などが造り込まれていたりするのですが、
こちらの作品も艦橋の中も造り込まれているのでしょうか?
1/700 ミニジオラマ 水上機基地 野外撮影バージョン
初めてこの作品を見かけたのは、ツイッターだったのか、
何かの誌面だったのか記憶が定かではないでのですが、
その美しい光景に衝撃を受けたのを覚えています。
どこか南の方の砂浜で駐留されている瑞雲と2式水戦のジオラマですね。
瑞雲を整備しているのでしょうか?
白浜に打ち寄せる波が綺麗です。
この作品はライトが強く当てられていて明るい為、
強い日差しのような雰囲気で撮影できますね。
ヤシの木のふもとには資材を運んできた車両でしょうか?
トラックが配置してありました。
係留ロープはよってあるのが分かります。
ヤシの木。
トラックの周りに作業中の人影も。
2式水戦にも人が。
プロペラやアンテナ線など小さくてもしっかりと造られています。
このサイズでもマーキング書かれてるのがスゴイですね。
写真だとあまりスケールがピンと来ないかもしれませんが、
1/700スケールですのでかなり小さいです。
現物を見るとあまりの小ささに驚かれると思います。
アドラーズネスト 1/700 九一式航空魚雷改二
R工廠さんが商品開発に携われた1/700スケールの
ディテールアップパーツ「九一式航空魚雷改二」の使用例の作品も
展示されていましたのでご紹介したいと思います。
こちらがその魚雷の拡大写真になります。
塗装されてはいますが、形は製品のままで全長7.3mmでこの精度です。
3つのパーツで構成されており、魚雷本体に後ろのヒレ2つをクロスさせて
十字の状態で接着するようです。
(台座は付属していないようです)
こちらは実際に艦載機に取り付けた状態のイメージです。
この展示用の機体でも張り線がしてあるのは凄いですね。
こうして見ると、この魚雷の精度の高さが分かり易いですね。
プロペラや風防などエッチングパーツに置き換えられていると思うのですが、
魚雷もプラパーツよりも、この製品を使う事で精度のバランスが取れますね。
空母に搭載した時はあまり見えないところかも知れませんが、
やはり魚雷を積んでいる状態というのは雰囲気が出てイイと思います。
以上、店頭にて撮影させていただいた作品の写真になります。
ショーケース越しとはなりますが、見応え抜群の素晴らしい作品ですので、
艦船模型を作った事の無い方でも、
是非、秋葉原にお立ち寄りの際は足を運ばれてみては如何でしょうか?
多分、何かを作りたくなる気がします。。。
今後の新作についても、
R工廠さんはツイッターで情報発信されていますので、
気になる方はフォロー等チェックしてみてください。
自分もまた時間があったら、ボークスに行って、見学させていただこうと思います。
それでは、今回もここまで読んでいただき、ありがとうございました。