早くも2月に入って、ワンフェスまで約2週間という状況で、
ガレージキット界隈は少しずつ盛り上がってきていますが、
私自身も今まで撮影させていただいたキットをどんどん紹介していかないと、
ワンフェスレポートで手が回らなくなりそうですね~という事で、
今回は、私と同じく?ガレージキット収集をしている駆逐艦梨さん所有の
「てずくな 空母棲姫[艦隊これくしょん-艦これ-]」(原型:テンジクネズミさん)を
撮影させていただきましたので写真にてそのキットの魅力や迫力をご紹介したいと思います。
作品名 | 空母棲姫[艦隊これくしょん-艦これ-] |
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原型師 | テンジクネズミさん |
空母棲姫といえば、ブラウザゲーム版「艦隊これくしょん-艦これ-」の2014年夏イベント「AL/MI作戦」の第5海域のボスとして登場して以来、
イベント海域では必ずと言っていいほど、どこかには登場する深海棲艦。
頑丈な耐久力と強力な制空力によって、数多くの提督を悩ませてきた為、
憎しみを込めて「空母おばさん」(空母おねえさんやろ!!)と呼ばれたりしますが、
そんな人気の空母棲姫が見事に立体化されて、
ワンダーフェスティバル2015Wにディーラー:「てずくな」さんより販売されました。
原型を造られたテンジクネズミさんは、戦艦棲姫から始まって近年は深海棲艦のキットを制作されていますが、
こちらのキットは、深海棲艦シリーズでは2作目のキットでしょうか?
この時も非常に注目度の高いキットだったと思われます。
今回、駆逐艦梨さんがこの貴重なキットを所有されているという事で撮影をお願いさせていただいたのですが、
残念ながら空母棲姫本体の自立が難しい状態という事で、艤装と一緒に並べる事ができず、
梱包材に寝かせた状態で撮影させていただいております。
それでもキットの造形や塗装の魅力はしっかりと写し出せたと思いますので、
早速ですが、写真でキットを見ていきましょう。
空母棲姫といえば、正規空母「加賀」を連想させるサイドテールに、
セーラー服のような襟元の衣装(破れてボロボロ)、手足の甲冑(赤いヒビあり)に、
白い肌に赤い瞳、何か叫んでいるような表情としっかりと特徴が余す事無く再現されています。
少し横の角度から。
身体を捻って右腕を延ばしているポーズは、ゲームに登場する姿を再現したものでしょうか?
服の裾のフリルや腰のリボン、破壊されて広がっているところ(穴あき等)まで
しっかりと造形されているのがわかります。
ちゃんと1束髪の毛が穴を通っていますね。
手足の甲冑には、ヒビが入って中が赤く(血でしょうか)なっているのですが、
しっかりと凹モールドが細かく入っています。
塗装も甲冑部分は艶有りコートされており、ヒビの塗り分けも綺麗ですね。
あと、エッジ部には赤が滲み出ているようなグラデーション塗装がされています。
視線の先から。
台詞にある「ヒノ・・・カタマリトナッテ・・・シズンデシマエ・・・・・・!」という
叫びが聞こえてきそうな表情です。
空母棲鬼と違って肌の露出が多いのですが、
白い肌ですので、より身体のラインが影が出てしっかりと分かりますね。
下腹部からおしり側、腰から肩にかけての背中のラインがとても美しいですね。
勿論、ワキの下の造形もイイですね。
まるで石膏像を見ているようです。
右腕と衣装のアップ。
脚と同じく腕の甲冑部分もヒビが入っています。
ボロボロに広がった衣装は、細かな皺までしっかりと造り込まれていて、
複雑な形も表現されていますね。
イラストではクシャクシャっと描かれているだけなのですが、
それを立体化されている所は、テンジクネズミさんのすごいところですね。
腰まわりのアップ。
イラストの時点で色々と言われていましたが、やはり履いてない!!ですね。
太ももや腰まわり、お腹、胸、背中などとても女性の身体のラインが綺麗に再現されています。
変に筋肉質でもなく、とても柔らかそうですね。
うーーーん、色々見えそうで見えないw
今度は反対側から。
こちらから見ると、太ももとお尻のところにつなぎ目のラインが見えますね。
普通に展示していると見えにくい部分ですので、そこまで気にする必要は無いと思います。
この角度では髪の毛の裏側のモールドも見えますね。
脚周りのアップ。
甲冑の形がしっかりと再現されています。
フィギュアを置いている梱包材の関係で見えづらいのですが、
左足の先はイラスト通り、裸足になっています。
髪の毛の造形を頭上の角度から。
特徴的なサイドテールだけでなく、大ボリュームのロングヘアーとなっており、
大きく広がっています。
きちんと髪の毛は細かく分かれて広がりを表現されています。
また、髪の毛の流れもモールドでしっかりと造形されていて、
後ろ姿にも情報量がありますね。
少し違う角度から。
こちらからも髪の毛の複雑な広がりが分かりますね。
あと、衣装の裏側も皺はしっかりと造り込まれています。
続けて、このキットの大部分を占める艤装部を見ていきましょう。
全長40cmくらいの大きさで、重量もかなりのもののようです。
(怖くて触れなかったので重さは分からないんですが)
こちらの艤装も特徴的な部分がしっかりと再現されています。
空母棲姫の甲冑と同じように全体にヒビが入っています。
艶があるので艶めかしい雰囲気になっていますね。
正面の角度から。
口の中までしっかりと造られている事が分かります。
ちょっと違う角度から。
突然、玄関とかに置いてあったらビビるレベルの造形ですね。
ここまでの写真を見て、気になっている方もいらっしゃるかもしれませんが、
こちらの完成品は発光ユニットが内臓されています。
(これはデフォルトではなくて、駆逐艦梨さんのアイデアという事でしょうか?
撮影に夢中で確認し忘れてた。)
部屋の照明を消して撮影した写真がこちらです。
こんな感じでヒビなどのパーツが薄いところに合わせて、
赤い光が滲み出るようになっています。
カッコイイ!!
ただ、発熱しているそうなので、常時点灯は難しいようです。
特徴的な口をアップで。
びっしりと並んだ歯にはしっかりとモールドがあって迫力があります。
このモールドが無くツルッツルな歯だと、ちょっと可愛くなってしまうかもしれませんね。
外側の歯の中にもう一つ歯が並んでいるのは、
テンジクネズミさんのオリジナルでしょうか?
戦艦棲姫は口の中に歯が2重に並んでいるようなイラストでしたので、
そちらと合わせてという事でしょうか?
ただ、この歯がある事で口の中の情報量が増して、
恐ろしい雰囲気がより強調されていると思います。
歯茎の造形も素晴らしくブニブニ感が感じられます。
固そうな外殻とのギャップがよりリアルさを増幅させていますね。
塗装も素晴らしく生々しいリアルな感じがしますね。
中には舌のようなものがあります。
艤装の上から。
ここはイラストでは見えない部分なのですが、
しっかりとイメージを壊さない形で造られています。
もうこの辺りは想像で造られているのでしょうか?
所々に見える丸い窪みがイイ感じです。
やや後ろ側から。
この辺りはパイプのような管状のパーツがいくつかあります。
ピントが合っていないので分かりにくいのですが、
飛行甲板が前後に割れているところも、しっかりと再現させています。
こちらは主砲?でしょうか?
空母棲鬼の時はキッチリと2門綺麗に並んでいる状態ですが、
空母棲姫になると浮いたような状態で描かれていますが、
ちゃんと謎のアームにより持ち上げられた状態となっています。
砲塔の下にはギヤというか車輪のようなものがあります。
軸のようなものもあり、細かいですね。
砲塔の外装や根元の構造物にもヒビが万遍なく存在しています。
塗装もとても綺麗ですね。
黒い部分は本当に真っ黒で漆で仕上げたかのような輝きでした。
次は側面から出ている砲身と飛行甲板。
うっすらと所々赤い色がグラデーションで塗装されているのが良いですね。
少し違う角度から。
ちょっと色味が黒いので造形が分かりにくいですが、
機械的な直線はなく、曲線が有機的で綺麗ですね。
亀の甲羅を見ているような気がします。
空母棲鬼の時は綺麗な状態だった飛行甲板も見事に割れています。
でもこんな状態でもゲーム中ではバンバン艦載機を飛ばしてきますね・・・。
艤装を支える後ろ足?
ゲームのイラストでは、こういったものは確認できませんが、
やっぱり立体物としては、何かしら展示する為の支えは必要になってきます。
ただ台のようなものがあってもいいのでしょうが、
こうしたパーツが一つあるだけでも製作・展示する側からすると大変有り難いと思います。
ちょっとしたところですが、このパーツも複雑な形状をしていて、
キチンと仕上げられている事が分かりますね。
もう一つ、右舷側の飛行甲板。
こちらも派手に浮き上がった状態となっています。
左舷の飛行甲板と同じように損傷していて、割れている状態が再現されています。
こちらも管のようなものが繋がっていますね。
口の上の光が透けている様子をアップで。
ヒビ部分のパーツの薄さを活かして光を透過させていますが、
とてもいい感じに仕上がっていると思います。
こうした工夫して製作する事ができるのもガレージキットの良いところですね~。
飛行甲板の裏側もしっかり造り込まれています。
空母棲鬼のイラストを見ると、歯のようなものが存在するのが分かりますので、
そのあたりもきちんと造られていますね。
細かいところまでモールドが入っています。
こちらはキットには付属していないのですが、展示用のプレートになります。
駆逐艦梨さんがデータを作成して、業者さんにアクリル板のレーザー加工をお願いしたそうです。
あと、説明書も拝見させていただきました。
手描きの組み立て説明書もなかなか味があっていいですね。
写真付きの組み立て手順は、テンジクネズミさんのブログにあるみたいです。
箱は段ボール箱?に証紙シールが貼ってある状態でした。
駆逐艦梨さんに質問したところ、買った時の箱そのままという事でしたので、
組み立て前のキットのボリュームにも驚きました。
(箱の写真は撮り損ねていました・・・)
以上、「てずくな 空母棲姫」の写真になります。
てずくなさんの作品は、ワンフェス2016夏でも拝見させていただきましたが、
とにかくスケールが大きく、その迫力に圧倒されました。
造形においては、ゲーム絵のイラストにあるように人型の部分と
艤装?の生物的な部分が造り込まれており、
かつ傷ついてボロボロになった衣装までしっかりと再現されていて、
要所要所にメリハリがあります。
塗装についても禍々しい雰囲気が滲み出ていますね。
製作された方の技術の高さも伺えます。
ちなみに私が卓に到着した時には既に完売していました。
こちらはその時の写真です。
ワンフェス2016夏の紹介記事はこちらです。
次のワンフェスでは、ディーラー:7144[5-18-19]にて、
艦隊これくしょんより「重巡棲姫」を販売される予定のようです。
ツイッターでは原型~キットが出来るまで、たくさんツイートされていますので、
その形が生み出されていく様子を知る事が出来ますので、
気になる方はチェックしてみてください。
駆逐艦梨さんには、わざわざ貴重な(しかも大きな)キットを撮影させていただいて
感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
こうして普段見る事の無いキットを見て、撮影できて本当に良かったと思います。
駆逐艦梨さん所有のキットは、他にも撮影させていただいておりますので、
近々、別の記事で紹介させていただきたいと思います。
あと、今回の撮影は大阪難波にあるガレキの作れる喫茶店「がれきっさ猫鯖」さんにて
撮影させていただきました。
突然お邪魔して、作業ブースをお借しいただいて、いつもありがとうございます。
それでは、今回もここまで読んでいただき、ありがとうございました。