あの強烈なインパクトの金剛 胸像が届いてから、早くも数日が経過し、
様々なサイトでレビュー記事が上がってきてますね。
私も速報目指してすぐにレビューを書きたかったのですが、生憎の体調不良で、
少し遅れてのレビュー記事となります。
(レビューが遅いのはいつもの事ですが・・・)
せっかくグッスマ版と軽音堂Verの2体がありますので、
両方のフィギュアをよく似た絵となるように撮影して、その写真を並べて、
このフィギュアの特徴と魅力を紹介していきたいと思います。
作品名 | 艦隊これくしょん~艦これ~ |
---|---|
原型 | 臼井政一郎(軽音堂) |
メーカー | グッドスマイルカンパニー |
360°ViewerはグッスマVerがこちら
360°Viewerは軽音堂Verがこちら
撮影条件として、比較する2枚の写真は同じ露出で撮影しております。
(今回は比較写真をメインとしている為、Exif情報は表示していません。)
左側の写真が軽音堂Ver、右側がグッスマ版となります。
まずは、台座の裏側から。
多分、ここは違いが無いと思っていましたが、予想通りですね。
どっちがグッスマ版か、軽音堂版かこれだけでは見分けられないですね。
商標・著作権表記はここに書かれていますね。
続けて、普通に胸像を設置した場合の台座のアップ。
光沢が綺麗です。
台座も一緒ですね。
台座と本体の間には、金剛の艦首を模した部分があります。
ちゃんと菊の御紋も付いています。
ちなみに胸像を持ちたい時は、ここを持つと安定して持つ事が出来ます。
軽音堂Verは髪の毛に吹いた白い塗料が船体の部分にもかかっていますね。
続いて、胸部。
胸の部分は謎の紐に抑えつけられて、少し窪んでいます。
この窪みのおかげで、おっぱいの柔らかさが視覚を通じて伝わってきます。
(触ると普通に固いですが・・・。)
紐はとても細かく造られていて、しっかりと編み目まであります。
それにしても、この紐は山伏の螺緒(かいのお)をイメージしているのでしょうか?
房の部分もとても細かいです。
この房の部分、軽音堂Verは塗料が荒めに吹かれています。しかも裏側だけ!
これは胸像を買った人しか本来見る事が許されないところではないでしょうか?
(じゃあ載せるなと言われると辛いところですが。)
ちなみに金剛型は改二になると、この紐は細くなるみたいですね。
衣装の塗装は軽音堂Verがパール塗装で光を反射しています。
グッスマ版は服の皺の部分をグラデーション塗装していますが、軽音堂Verはパールの光沢でのみ皺の立体感を表現しているように思われます。
胸の裏側はこんな感じです。
特に何もないですね。
次は、首回りと鎖骨。
軽音堂Verのほうがうっすらとピンクがかっています。また鎖骨のへこんだ場所がピンク色になっています。
これは下地がピンクで塗られているのでしょうか?
肌色の乗せ具合で調整しているのでしょうか?
ちなみにグッスマ版は、うっすらシャドウが吹いてあるように思われます。
軽音堂Verのほうが立体感があるように思えます。(あくまで個人の感想です)
顎のラインは、美少女フィギュアでよくある尖った顎では無く、人体に近い形になっています。
軽音堂Verのほうがはっきりとしたピンクで口紅を塗っているような感じになっています。
口は、少しアヒル口になっています。
次は、瞳を見ていきましょう。
私は軽音堂さんが造形された作品の現物を生で見るのが初めてなので、
よくわかっていないかもしれませんが、軽音堂さんの造形の最大の特徴は瞳まわりではないでしょうか?
通常、よくあるフィギュアの瞳は、瞳の形に窪みがあり、窪みの中(瞳の中)は平面または緩やかな曲線であとは塗装で瞳を表現するものですが、
このフィギュアは、角膜と瞳孔それぞれに凹凸があり、瞳の形が物理的な形で造られています。
これならガレージキットは瞳が上手く描けないと嘆いている人でも大丈夫そうですね、、、多分。
また、瞼、下瞼ともに盛り上がっており、睫毛すら立体で表現されています。
(ちなみに瞼の内側まで塗装されています。軽音堂Verは下睫毛。グッスマ版はピンク)
瞳の塗装は、グッスマ版も軽音堂Verも手描き風に見えますが、よく見るとアイプリ(拡大するとドットが見えますね)のようです。
眉毛はどちらも塗装で表現されています。
パッと見たところ、ここもモールドがあるのかと思いましたが、
触ってみると特に凹凸はありませんでした。
ここから、このフィギュアの大部分を占める髪の毛を見てきたいと思います。
まず、髪の毛の塗装ですが、グッスマ版は艶を落としてシャドウ部、ハイライト部とグラデーションで細かく色を変えて塗り分けられています。
かなり複雑な形状ですので、どう組み立てられているかはわかりませんが、金剛の謎多き髪型を再現できていると思います。
アホ毛は塗装は異なりますが、形状は一緒です。
また、前髪の形状がグッスマ版と軽音堂Verで一部異なる部分があります。
軽音堂Verは、艶のある状態でグッスマ版よりは赤毛よりの色で、毛先のほうに白い塗料が大き目の粒子で塗装されています。
また、全体的に濃い色の粒子も塗装されており、髪の毛のグラデーションとは別に粒々の塗料が見えます。
向かって左から。
後ろ。よく見ると、後ろ髪も1本形状が異なる部分がありますね。
向かって右から。
耳もしっかり造り込まれていますね。
頭の艤装は付け根の部分が軽音堂Verは銀色になっています。
またヘアバンドにあたる部分の色も一部異なります。
ドーナッツ部分。ここも基本形状は一緒です。
最後に、ネット上でこの金剛が怖いと話題になっていましたので、
光の当て方を変えて撮影して、どっちが怖くなるか試してみました。
【榛名改二のマルゴーマルマルの時報を聞いた時の金剛】
「…」
…どっちも怖いかも。
若干、グッスマ版のほうが話を聞いてくれそうな気がします。
まとめとして、このクオリティでこの価格であれば、買っておいて損は無かったかと思います。
(といっても既に販売は終了していますが)
ただ、同じようなフィギュアが2体同時に発売されると、普通はどちらかのみを購入する事が多いと思いますので、
今後、グッドスマイルカンパニーが同じような販売形態をとった際は、
通常のフィギュアの感覚で購入するのであればグッスマ版を買っておけば無難なのでは無いかと思います。
(多分、万人受けなのがグッスマ版かと思いますので)
芸術性を重視するのであれば、軽音堂Verかと思います。
あくまで私の主観なので、どちらがいいか最終的に決めるのは、購入者という事になりますが・・・。
両方購入したほうが気持ちは楽かもしれませんね。
(やっぱり違うほうにしておけばよかったという後悔はしなくて済むかもしれません)
最後に、このフィギュア、頬の横の髪が顔に覆いかぶさるような造形になっておりますので、
撮影時に影を消すのが結構大変でした。
下から頑張ってレフ板を当てながら、普段は使わないフラッシュを点灯させて撮影しました。
(左手でレリーズとレフ板、右手でフラッシュの前にデュフェーザーとしてA4コピー用紙を掲げての撮影でしたので、余計に疲れました)
あと、今回2体のフィギュアを同じように撮影する為に、
1ショットごと、撮影してはフィギュアを差し替えて、配置→撮影を繰り返しましたが、
凄い大変でしたので(特に前の写真との位置のずれを確認して調整するのが)、今後はカラーバリエーションの比較レビューはやらないと思います。
(もし、好評だったらやらざるを得ないかもしれませんが・・・。)