遡ること約2ヶ月・・・。
2016年8月13日にマイドーム大阪にて開催されたアメージングモデルエキスポ2016にて
(アメージングモデルエキスポの写真はまた別の記事で書きます・・・。)
モデルコンテストに参加されていた「製作完成品工房GALLOWS」さんの作品を
撮影させていただた事がきっかけで、
工房にお邪魔させていただいて、いくつかの作品を撮影させていただきました。
今回はその時に撮影させていただいた作品を紹介していきたいと思います!!
製作代行完成品工房GALLOWSとは?
主にクリーチャー系のキットを専門に製作代行をされている工房さんになります。
今回撮影させていただいた作品以外にも、
エイリアンや映画に登場するSFマシンなども製作実績があります。
私見ではありますが、塗装の重ね具合などとても丁寧にされていて、
生物的な表現はとてもリアルに再現されていました。
返り血や金属の錆び表現なども細かいところまで製作&塗装されており、
とても素晴らしい完成度でした。
また、キットには付属していない背景などもお願いすれば、
その作品に合ったイメージのものを仕上げていただけるそうです。
残念ながらガンプラや、美少女フィギュアのガレージキットについては、
専門外という事でお断りされているようですので、ご注意ください。
このキットは作ってもらえるの?という場合は、メールにてご相談いただければ、
製作可否の回答はいただけると思いますので、
気になる方は、迷わずにご連絡されてみては如何でしょうか?
それでは、撮影させていただいた作品を順番に見ていきましょう~。
マックスファクトリー 竹谷デビルマン
竹谷隆之氏原型のソフビ製のキット。
誰からも名作と評されるキットで、見るからに造形がすごい迫力を持っています。
私も工房に入って、作品を展示されている棚を眺めていた時から気になっていた一品です。
GALLOWSさんも大変お気に入りの作品のようです。
こちらの作品、まず目を引くのが上半身の筋肉に合わせた塗装ではないかと思いますが、
ただシャドウを入れていくだけでなく、所々、下地(ノーツフレッシュ)の色も活かして
メリハリのある筋肉を再現されています。
私個人的に見ていただきたいの爪でしょうか?
背景に選んだ布の色も関係して、腕や太もも周りが見えにくくなっていますが、
そんな中、爪が浮き上がって見えてカッコイイです。
あと、WEBでこのデビルマンを検索すると、
色々な方が完成された作品の画像が出てきますが
ここまでツヤ有りで仕上げられているのは珍しいかと思います。
GALLOWSさんの作品の艶はとても綺麗で、
それがまた一段と作品の見栄えを良くしていると思います。
ここまでテカテカにするのは大変なのでは?と思いますね。
今回は撮影していませんが、エイリアンの表現は触ると
ヌメヌメが手に付いてしまうのではないかと感じてしまうほどでした。
最後はバストアップで。
本当はもっと撮影させていただきたかったのですが、
実はここで電池が切れました・・・。
準備不足で申し訳ございませんでした・・・。
HEADLONG サイレントヒル2 レッドピラミッドシング 槍Ver.
またまた凄い作品が出てきた!!と思いながら撮影させていただきました。
大鉈VerはAME2016のコンテストでも拝見させていただいていたのですが、
(後で写真も有ります。)
こちらのキットは過去ワンフェスで発売されたキットでしょうか?
対して何にも考えず、撮影してもこの雰囲気・・・。
細かくシャドウのグラデーションが塗装されています。
この台座の表現も、とても作品に合っていて、絵になりますね。
後ろ姿。
服の焦げたところ?の塗装も細かいです。
あと、この角度だからこそわかるのですが、ブーツの塗装もリアルです。
特に踵のあたりのテカリぐあいが絶妙ですね。
写真では分かりにくいですが、
アゴ?三角の裏側の肉までしっかりと塗装されています。
上半身のアップ。
フラッシュを点灯してるので光が反射して、色が分かりにくいですが、
三角頭部分の塗装は単色では無く、様々な色を塗り重ねて表現されているそうです。
どういった手順で塗装されているかは分からないのですが、
この複雑な形状にマッチして、色もかなり複雑になっており、
それがいい感じでリアルな金属表現になっていますね。
フューチャーモデルズ 韮沢版デビルマン
こちらの作品は、全高67cmととても迫力のあるキットでした。
写真を見ていただければ分かると思いますが、
その大きさ・迫力に負けない仕上がりの作品となっております。
肌の部分、ズボンなど衣装の部分、指や頭などの部分と
質感の違いが見て分かります。
筋肉の形がハッキリとわかる塗装となっています。
表面処理も丁寧にされていて、ヤスリをかけた後が残っている等という事はありません。
デビルイヤー?のグラデーションも有機的な雰囲気が出ていますね。
腰に付いている武器。
傷の入り方など細かいですね。
持ち手の部分の表現も素晴らしいですね。
ピンの1つ1つもはみ出しも無くキレイです。
腰にぶら下がっている何かの頭蓋骨?の塗装も素晴らしいです。
単調な塗装では無い為、手間がかかっていそうですね。
歯の立体感もイイですね。
パンクロックな造形のパンツですが、
モールドに負けない情報を持つ塗装となっています。
やっぱり艶の具合もいいですね。
金属部分もしっかり塗り分けられています。
あと、台座の情報量も凄いですね。
こちらも何色使われているのか分かりませんが、
複雑な色合いになっていますね。
上半身のアップ。
肌の質感がいいですね。
頭の部分も凸モールドに合わせてゴールド?ぽい色が入っていますね。
ヘルペインター アジャリ・レッドモーサリアム
私はこのキャラクターがどのようなキャラクターで、
元の色がどんなものなのか知らないので、正確な評価はできないのですが、
ぱっと見て思った事は、一体どうやって塗装しているのだろうか?でした。
キットを見ていないので、パーツ分割がどうなっているのかよくわかりませんが
組み立ててから塗装されているのでしょうか?
腕、肩、頭の部分など色の境目のグラデーションがとても綺麗ですね。
首から胸にかけても複雑な色が絡み合っていて独特の雰囲気が醸し出されています。
ブーツのラインや刀などのモールドは細かく塗り分けもされています。
頭頂部の金属?ちょんまげ?の色がイイですね
背中の真ん中にかけて十字に色がグラデーションで付いているのもカッコイイですね。
腰に付いている短刀等はハッキリとした塗り分けでメリハリがあります。
上半身。
指先の爪や体に生えている角?の塗装が映えていいいですね。
ベルトの漢字のシルバーも発色がいいです。
台座。
こちらも漢字の朱色の発色がイイですね。
石の質感も渋いです。
キットに付属していた魔導書と木も質感がイイですね。
クロスワークス ミカサ・アッカーマン
タナベシン氏原型のミカサ。
GALLOWSさんは、美少女フィギュアは製作されていないのですが、
こういったリアル系のカッコイイ女性のキットは製作を受付られているそうです。
確かにカッコイイ!!
造形はもちろん凄いのですが、
塗装においても全身のベルトやバックル、立体機動装置まで
細かく、そして綺麗に塗装されていますね。
腰の部分やブーツは革の質感が再現されています。
細かくグラデーションが入っていて、それがリアル感を増していますね。
また台座のブロック(煉瓦?)の塗装も見応えがあります。
自分はこの作品を見せていただいた時に、まず台座をじっくりと見てしまいました。
ドライブラシが施されているのかハイライトの色の乗り方がイイですね。
部分、部分の艶が調整されていて、素材の質感の違いが表現されています。
あと、台座に置いてある調査兵団のエンブレムの入ったジャケット。
このジャケットの質感がまたイイです。
見ていて、ズッシリとした重みが伝わってきますね。
エンブレムの塗装も綺麗で特にシルバーの部分が少し輝きがあるのも素晴らしいです。
バックルの塗り分けは大変そうですね・・・。
Gecco 狂戦士
こちらの作品も、AME2016の会場で撮影させていただいた作品になります。
こちらのキットは色々なイベント等で完成品を拝見させていただく機会が多かったのですが、
GALLOWSさんの作品もなかなか特徴的な仕上がりになっています。
狂戦士の鎧ですが、これが元はレジン塊だったとは思えないような仕上がりですね。
ところどころにほんのりオレンジ?が入っていて重厚な輝きがあります。
背中はマント?に包まれている形なのですが、
そのマントにはとても細かいモールドがあります。
そのモールドに合わせてハイライトの塗装がされていますね。
このあたりはドライブラシになるのでしょうか?
もうこれはオブジェですね。
部屋に1体置いてあるだけで雰囲気が変わりそうです。
あと、手に持っているドラゴン殺し、凄い色になっていますね。
錆びなのか血なのかぐちゃぐちゃになっている感じですね。
こちらは質問させていただいたのですが、
何色も何色も様々な色を重ねて、この状態になったそうです。
NIGHTMARE MODELS レッドピラミッドシング 大鉈Ver
またまた登場のレッドピラミッドシング。
こちらのキットは大鉈を持ったバージョンです。
槍バージョンとは違い、こちらは少しねっとりとした質感になっています。
大鉈の表現、ヤバいですね。
血糊が付いています・・・。
また刃の部分や金属のフチの表現も素晴らしく、まさに刃物ですね。
背中は筋肉隆々ですね。
モールドに合わせてしっかりとシャドウ吹きがされていて、立体感があります。
頭部?のアップ。
こちらの三角頭も返り血なのか錆なのか分かりませんが
塗装による表現がすごいです。
重たそうに見えるところが本当にすごいと思います。
台座も細かく色が重ねられています。
モールドに合わせて塗られた黒、サイレントヒル2のタイトルに塗られた白による
組み合わせも雰囲気があっていいですね。
あとは上半身を撮影しました。
やはり艶の調整ぐあいが絶妙ですね。
FEWTURE MODELS ゼイラム2
こちらのキットも原型は竹谷隆之氏。
キャラクターは雨宮慶太監督の映画「ゼイラム2」に登場する悪役との事。
写真をみていただくと分かりますが、上半身部分の情報量が凄いですね・・・。
塗装もその造形に合わせてしっかりと塗り分けられていますね。
この全身のメインカラーですが、色々な色を調色して作られた色だそうです。
こう、しっとりした渋めの輝きがあってイイですね。
複雑な造形に負けず狭いところまで、しっかりと色が乗っていますね。
かといって、被膜は厚くないと思いますので、素晴らしいですね。
上半身のアップ。
見れば見るほど凄い造形ですね。
胸の中にいる何かのゴールドも渋めの色合いで
バランスもイイと思います。
これだけカッコイイ写真が撮れるのも、素晴らしい作品があってこそですね~。
以上、GALLOWSさんの工房にお邪魔して、
撮影させていただいた作品の紹介になります。
普段、こういったクリーチャー系のキットを撮影する事は無かったので、
見るものすべてが新鮮でした。
また、アメージングモデルエキスポ2016の時に撮影させていただいた作品は、
アメージングモデルエキスポ2016の記事で紹介させていただきたいと思います。
>GALLOWSさん
お忙しい中、工房までお邪魔させていただいて、
色々とありがとうございました。
撮影させていただいていながら、
2ヶ月近く経ってしまっての紹介で遅くなってしまいましたが、
また、機会がありましたら、新しい作品を拝見させてください。
最後になりますが、クリーチャー系のキットをお持ちで、
製作代行をしてくれる業者さんを探されている方がいらっしゃいましたら、
是非、こちらの写真を参考にして、検討していただけたら幸いです。