グッスマトライアウトの応募写真について考えてみた。

今やフィギュア業界のトップメーカーとして君臨するグッドスマイルカンパニーが
才能あるフィギュア原型師、フィニッシャーを発掘すべく、
2010年から開催しているトライアウト!!

プロの原型師やフィニッシャーを目指している方なら、
いつかはチャレンジしたい、まさにチャレンジしようとしているイベントではないでしょうか?

トライアウト2016も先日から始まり、グッドスマイルカンパニーのサイトには、
スカルプターズトライアウト/フィニッシャーズトライアウトと2つの応募要項が掲載されました。

スカルプターズトライアウト2016Autumn
フィニッシャーズトライアウト2016Autumn

本気で原型師やフィニッシャーといった
フィギュア制作にかかわる仕事を職業としようとしている人にとっては
まさに就職活動だな。と感じておりますが、
スカルプターズ、フィニッシャーズともに1次選考は画像審査という事のようです。
finepix f50
応募要項を読んではっと思ったのですが、
写真で応募となると原型はともかく、
フィニッシャーを目指す方にとっては中々ハードルが高いのでは?と感じました。
どこに要点を置くのか、採用基準が私には分かりませんので何とも言えませんが、
微妙なグラデーションや色あいなどは撮影する環境や撮影方法によって変わってきます。
就職活動で使う履歴書用の写真を専門の撮影スタジオでお金をかけて撮影してもらう方も多いと聞きますが
まさに気合が入っている人は撮影のプロにお願いするのではないでしょうか?
学生さんとなるとカメラを用意したりするのが大変なのでは無いかと思いました。
(まあフィニッシャーを目指している学生さんがどれほどいるのか分かりませんが・・・)

せっかくいいものが出来ていても、写真の不出来で落選してしまうのは、
とても勿体ないと思います。

晴れた日に屋外で撮影すれば、スマホでもある程度綺麗に撮影出来ますが、
一眼で撮影された写真と比べると、多少は不利を受けてしまうのではないでしょうか?
どうなんだろ。画質で差がつくようなところを見るわけでは無いのかな?
彩度の表現については、スマホではやっぱり厳しいところがあると思うのですが・・・。
もちろん、レタッチすればある程度、綺麗な写真に出来るかもしれませんが、
それではあまり意味がないように思います。
(結局2次審査で通用しないでしょうから)

ただ、あまりにマクロレンズでビシっと撮影すると、
ホコリやチリは目立ちますから、そこはデメリットになるかもしれませんね。
ブロワーやブラシで丁寧に取り除く事は出来ますが、
塗装にホコリが噛んでいる場合は写り込んでしまいますね。
(今まで色々な方の製作された作品を見てきましたが、
 やっぱり乾燥環境があまり良くなかったのか塗料にホコリが付着しているものもありました。
 デコマスは予約時の商品写真にも使われるでしょうし、ワンフェスのようなイベントでの展示も
 ありますので、そのあたり、綺麗に出来ている方が相応しいのでしょうね~。)

原型については、モールドなど造形がしっかりと見えれば問題なさそうですので、
色彩はあまり関係なさそうですね。
ただ、顔と体のバランスやポージング等を見られると思いますので、
レンズの歪みで形がおかしくなってしまうと勿体無いと思いますね。
とくにスマホは景色を撮影できるように広角レンズが搭載されていますので(iPhone7 Plusは除く)
被写体との距離が近いと、画面の端の部分が間延びした形に写ります。

実際提出する作品については、色々と条件がありますので、
公式サイトにて確認して欲しいのですが、応募する写真については以下の要件があります。

・スカルプターズ
「ベストショットから回転させた8カット+バストアップ1カット」の計9カットとします。
(添付画像の容量は3MB以内でお願い致します。)

・フィニッシャーズ
「ベストショットから回転させた8カット+バストアップで水平・俯瞰・あおりの3カット」の計11カットとします。
(添付画像の容量は3MB以内でお願い致します。)

スカルプターズとフィニッシャーで撮影枚数が異なりますので注意が必要ですね。

私が試し撮りして、ツイートした下の写真が800×1182pxで282kByteですので、
11枚でギリギリ3Mに収まるかと思います。
ダメならもう少しサイズを小さくするか画質を落とすかですね。
ノエル正面

実際、写真を綺麗に撮るコツをまとめたページがグッスマ公式にあります。
応募される方は一読必須ですね。
・応募写真のきれいな撮り方

一応、順番に撮影のコツを見ていきたいと思います。

1.60センチほど離れてズームして撮る。
これはレンズの歪みを防止するのとボケにくくする2つの意味がありそうです。
下の写真は2つの写真を比較用につなげていますが、
左側が標準ズームで60cm離れて撮影した写真、右がスマホで近づけて撮影した写真になります。
望遠とスマホ
ここでは全体の明るさや影の出方、色合いは無視してもらって、
フィギュア全体のバランスや足の長さを比較してみてください。かなり違うと思います。
左側が実物のバランスになります。
広角レンズは広い範囲を写し、望遠レンズは遠くをアップにして写します。
写る範囲は異なりますが、写真や画面の大きさは変わりません。
という事は、広角レンズであるほど、広い範囲を無理やり画面サイズにはめ込むような形になります。
その為、広角のほうが端に近づくほど、ぎゅっとなる現象(歪み)が発生します。
望遠は逆に見えている空間をトリミングするような感じでアップになりますので歪みにくい特性があります。
コンパクトデジカメでもズームを一番短くした場合は、広角の画角となりますので、
ある程度(60cm程度)離れた状態でズームを効かせて撮影してください。
但し、ズームには光学ズームとデジタルズームがありますので気を付けてください。
光学ズームとはレンズによる物理的なズームです。実際にレンズが動きます。
デジタルズームとはソフトウェア上で画素を拡大して表示するズームです。
何が違うかというと画質が違います。
デジタルズームは本来、液晶画面や写真に表示される画素(ドット)を×2、×4と無理やり大きくしているだけです。
早い話、単純に画像を拡大して表示しているだけです。
見えている細部の形はそのままに大きく表示しているだけなので画像はぼやけてきます。
デジタルズーム3倍
多少適当な操作ですが、2つ上の写真をデジタルズーム3倍と同じような状態しました。
(少しサイズを縮めましたが・・・)
少しボケボケになっていると思います。

あと、もう一つの理由のボケにくくする点ですが、
以前、こちらの記事でも書いたのですが、撮影の世界には被写界深度というものがあります。
フィギュア撮影のコサイン誤差について考えてみた。

下の写真を見てもらうとわかりやすいのですが、
バニー千棘のタイツの編み目がぼやけています。
ピントは瞳に合わせているのですが、瞳より後ろに足があり、
ピントを合わせた位置から離れるほどボケが大きくなっていく特性があります。
被写界深度の説明

という事は、せっかく綺麗に造形または塗装していてもボケた状態になって、
写真ではよく分からない状態になってしまう可能性があります。
ただ、被写界深度には範囲が広くなる条件がいくつかあり、
その中にカメラと被写体との距離を取るというものがあります。
詳しい原理は色々とややこしいので割愛しますが、
フィギュアとの距離をとり、ズームで撮影すれば、ボケにくく、
作品をしっかりと撮影する事が出来るという事になります。

2.接写機能を使用する。
接写機能とは読んで字のごとく近くの物を撮影する時に利用する機能になります。
マクロ撮影と呼ぶこともあります。
基本的に、フィギュアやプラモを撮影する時に利用されている方が多いのではないでしょうか?
カメラによって、名称が異なる可能性がありますが、
ほとんどのカメラではチューリップのマークが接写機能を表している事が多いと思います。
(もしかしたら最近は違うかも)
被写体(フィギュア)との距離が60cm程度の場合、コンデジであれば、多分、
接写モード(マクロモード)でなれば、ピントが合わないと思います。
自分のコンデジで試した時はそうでした。

ちなみに一眼レフなどのレンズ交換カメラを利用する場合、
マクロレンズというものがありますが、
今回のように距離を離して、作品全体をキリッと撮影するのであれば、
ムリにマクロレンズを利用する必要は無いと思います。
一応、マクロレンズと標準レンズの撮影した写真を並べたものを置いておきます。
マクロと標準レンズ比較
ホワイトバランスは無視してもらって、画角が同じであれば、
ほぼ同じ構図で撮影出来ます。
ただ、マクロレンズのほうはカメラとの距離は20cmぐらいでトリミング無し。
ズームレンズはカメラとの距離は60cmぐらいでトリミング有りの違いはあります。

3.被写体の「アゴ」辺りにレンズの高さをあわせる。
これもレンズの歪みによる崩れを防止する為の方法かと思います。
フィニッシャーズの応募要項には、バストアップの正面、俯瞰、あおりとありますので、
顎の高さ以外からも撮影する必要がありそうですが・・・。
俯瞰とは上から見下ろす。あおりとは下から見上げる構図の事かと思います。

私が試しに撮影した写真もレンズの高さはアゴから胸のあたりですね。
ちなみにカメラの高さとは、レンズの位置が基準になりますので注意してください。
一眼レフなどのカメラを利用されている方は当たり前かと思いますが、
カメラを構えた時に思ったよりも視点が下の位置からの撮影になってしまう事があります。
(縦持ちの場合、左右にずれる)
自分が見えている目線とレンズの目線には差異がある事を意識したほうが狙った構図の写真が撮れると思います。
(集合写真などでレンズを見てくださいと言われるのは、
 カメラ目線にするにはレンズに目線が向いている必要がある為です)

あと、コンデジを使って思ったのですが
ピントを合わせる位置を結構悩みました。
元々、コンデジの場合、顔認識などが動作して、あまりピントを意識する必要が無いかもしれませんが、
思いも寄らないところにピントが合ってしまい、困る事も多いと思います。
タッチパネル等でピント位置を指定できるのであれば、
やっぱり目(顔)にピントを合わせたほうがイイのではないかなぁ~。と思います。
ピント位置
この写真では、瞳に合わせると前髪にピントが合ってしまう為、
鼻&口にピントを合わせています。

4.ぶれないように三脚や机を使用して固定する。
どんな写真でも同じですが、写真がブレてしますと残念な結果になります。
まったく何が写っているか判断できないくらいブレているのは論外ですが、
微妙にブレているとシャープ差を失って、少し怠い感じの写真になってしまいます。

左の写真が少しブレてしまった写真です。
(またまたホワイトバランスは無視してください。)
手ブレ

写真のブレの原因で大きな要因はやはり手ブレかと思います。
カメラを手に持って撮影した場合、撮影中にカメラが動いてしまえば、
もちろん写真はブレブレになります。
手ブレ補正など手ブレを防ぐ機能も充実していますが、
人間の腕は思った以上に動いています。
またシャッターを押す、液晶画面をタップするなどシャッターを切る動作も
意外と腕は動いてしまいます。

夜景などを撮影しようとして、
上手くいかなかった経験がある方も多いのではないでしょうか?
カメラは光を取り込んで記録する機械ですので、
夜間や室内など光の量が少ない(暗い)場合、写真を明るくする為、
シャッターを開いている時間が長くなります。
(シャッターが開いている時間をシャッタースピードといいます)
写真はシャッターが開いている間の情報を記録する為、
シャッターが開いている時にカメラが動く事で記録中の映像がずれてしまいます。
という事は、カメラが動かなければ、この問題は解決できます。
カメラを安定して置いておけるアイテムが三脚という事になります。
ちなみにカメラが固定できれば何でもいいので、机や椅子などでも代用は可能です。
本を積み上げて撮影してもイイと思います。

余談ですが、夜景を撮影するのに、歩道や桟橋の手すりにカメラを置いて撮影しようとする人がいますが、
歩道自体が揺れていたり、風で置いたカメラが揺れたりすることがあるので、
本当に綺麗な夜景を撮影したい場合は、しっかりとした三脚を用意したほうがイイと思います。

私はこんな感じでコンデジや一眼をセットして撮影しています。
DSC_0291
普段のフィギュア撮影もこの三脚を利用していますし、
花火大会などでもこれを利用しています。

5.部屋は明るくし、フラッシュは使わないほうがおすすめ。
先程の手ブレについても書いたのですが、
暗い場所での撮影はシャッタースピードが遅くなり、ブレの可能性が出てきます。
また、光量が多い(明るい)ほうが色鮮やかな写真を撮影する事が出来ます。

本当はもっとも明るい太陽光がイイのだと思いますが、
直射日光は光が強すぎる為、影がハッキリと濃く浮き出てしまいます。
晴れの日に野外で撮影しました。
前髪の影が強く出て、右目(向かって左目)の塗装がよく分かりません。
太陽光撮影
このあたりについては、経験則でイメージがつかめると思いますが、
光が強ければ強いほど、影は目立ちます。
その為、日傘などで影を作る、鏡などレフ板で下から光を当てるなど影を消す工夫を行う必要があります。

フラッシュを使わない方がおすすめというのも
上記と同じ理由で強い光が当たって、
影が強く出てしまい、見えないところが出てくる可能性がある為だと思います。
また、フラッシュを点灯した場合、光が強く当たっているところは、
局所的に明るくなり、明るさのあまり白くなってしまう(白飛び)可能性もあります。
ほとんどのカメラにはフラッシュが内臓されていますが、
あれはほとんど使いこなすのが大変な代物だと思います。
画質は二の次で、どうしても暗いところで写真を撮りたい時の機能と私は認識しています。

下の写真が無理やりフラッシュを点灯したものになりますが、
肩や腕、後ろ髪にクッキリと影が映っていると思います。
この写真はフラッシュの強さを-2.0など調光しているので
そこまで影が目立たないかもしれませんが、
それでも塗装を見るぞ!と思うと気になるレベルです。
フラッシュの点灯

屋外→屋内での撮影やフラッシュを点灯せずに撮影すれば、
こういった影は出なくなりますが、通常の室内灯では暗くなってしまいます。
なので、部屋を出来るだけ明るくする必要があります。
部屋を明るくする方法としては、晴れの日にカーテンなどを開けて、外の光を取り込む。
撮影ブース+照明を使う。レフ板(反射板)を使う。などがあります。

私は普段、物撮り用の撮影ブース+バンクライト(上)+LEDライト×2を利用しています。
撮影環境を構築するスペース+予算があるのであれば、
自分の作品サイズに合う環境を構築するのが効率的と思います。
また背景や下に引く布、または紙によって光の集まり具合が変わってきますので
グッスマのサイトにあるようにカレンダーの裏など白くてつやつやしたものを利用すればOKかと思います。
ちなみに今回、テスト撮影した環境は以下のようになっています。
撮影ブース
背景に白いサテン生地を使っています。
また、手前にある白い紙ですが、普通のコピー用紙です。
レフ板の1つとして、レンズフードで浮かせて角度をつけて、
ブース上部からの光をフィギュアに反射させています。
必要があればフィギュアの周辺にA4用紙を追加していきます。

子供の頃に手鏡などで太陽の光を天井などに反射させた記憶は無いでしょうか?
レフ板は結局、その原理に基づいています。
また、光と光を重ねるとその部分はより明るくなります。
その為、A4用紙を増やして角度をつけて、フィギュアに光を集めます。
さながらガンダムのソーラ・システムと同じです。
(もし、太陽光で鏡を使って、複数の光を集めるとフィギュアは溶けると思います。)

結構、フィギュア撮影などを依頼されて撮影に行くのですが、
下にA4用紙を敷き始めると、何ですか?と聞かれます。
美少女フィギュアの場合、前髪やスカートなどで影が出来て暗くなる部分が多いので
下からの光を調整していますと答えています。

実際にフィギュアの手前にA4用紙を置いていない場合と置いた場合の写真になります。
A4用紙レフ板
カメラの露出も構図も全く同じで、手前のコピー用紙の配置のみ異なりますが、
結構、影響を及ぼす事が分かります。

こうやって、光の当たっている箇所と影の部分の明暗差を少なくして
撮影したほうが白トビや、強い影による黒ツブレなど
作品の見どころを消してしまうようなところが少なく、安定した写真が撮影出来ると思います。

なお、グッスマのサイトでは、フラッシュを使わない方がおススメとあり、
その説明をしましたが、私がテストで撮影した写真はフラッシュを使っています。
ただ、影が強く出ないようにコピー用紙をディフィーザーにして撮影をしております。
また光の強さを都度、調節しています。
A4ディフィーザー
A4用紙の1/4をカットして、フラッシュの手前に紙を置いて撮影しています。
あまりフラッシュにくっつけると、フラッシュが放熱できず、故障する原因となりますので注意が必要です。

実際にディフィーザー有りの写真です。
先程の写真と比べて、フラッシュによる影があまり目立っていません。
フラッシュ点灯2

なので、一概にフラッシュはNGでは無く、自分の環境や作品に合わせて
判断していただけたらと思います。
こういった塗装や表面処理の仕上がりを中心に考える場合、とにかく大切なのは均一な光量だと思います。

スカルプターズの場合は、モールドなど凹凸をわざと影を出して、
強調できた方がいいのかもしれませんね。
その場合、光の角度を変更する、フラッシュを使わない(正面からの光を無くす)などの
試行錯誤が必要になりますね。
私の場合、撮影ブースを上+左右から照らしていますので、
左右のLEDライトどちらかを消灯すると消灯したほうに影が出てくるようになります。
1方向からの光のほうがやっぱり影は出やすいですね。

この写真は向かって左側のライトを消灯しています。
右側からの光の影響で脇腹や右足側面と左足の内側に少しずつ影がでるようにしています。
ライト消灯

あと、個人的な感覚ですが、
サフレス塗装されている肌色部分はフラッシュを点灯させたほうが
シャドウなど濃い色のグラデーションがより見える写真が撮れる気がします。
多分、サフが吹かれていない為、フラッシュの光がレジンに当たって、
いい感じに透過しているのだと思います。

6.手ブレを少なくするならタイマーも使う。
三脚と同じ事のようですが、
多分、こちらがシャッター時の手ブレを指しているのだと思います。
三脚を利用したとしても、シャッターを押したタイミングで
カメラが動いてしまっては意味がありません。

その為、シャッターを押して、少し時間が過ぎてから
勝手にシャッターを切る事が出来るタイマー機能は
とても有用な手段だと思います。

実際、私もコンデジでの撮影はタイマー機能をフル活用して撮影しました。
ただ、タイマー機能の気に入らないところは、撮影のテンポが悪い事でしょうか?
ここぞと決めた構図、露出になってからタイマー機能を使えばいいのでしょうが、
なかなかうまくいきませんでした。
多分、これは慣れの問題もあるのと思いますので、
応募に使う写真の最終段階では、タイマー撮影を敢行していただけたらと思います。

ちなみに私は普段のフィギュア撮影では、レリーズを利用しています。
やはり三脚に置いた状態でもシャッターボタンを押すと、結構な確率で手ブレが発生します。
また、ボタンを押す為に右手が塞がった状態となる為、
レフ板の調整に困る事があります。
レリーズを利用すると、レリーズを持ったまま、レフ板の角度を調整して
シャッターを切る事が出来ます。
このオプションは買って良かったアイテムの上位です。
自分の中では、今後も必須と思っています。

あと、今回、スカルプターズもフィニッシャーズも
ベストショットから回転させて8枚の写真が必要となります。
毎回、毎回、カメラのズームを調整したり、三脚でカメラの向きを
調整するのは大変かと思います。
私は元々360°Viewer用に回転台を利用しているので良かったのですが、
もし、必要そうであれば、東急ハンズなどでケーキ台として安いものがありますので、
それを購入しておけば、簡単に回転させて撮影する事が出来ると思います。
回転写真
※この写真は分かりやすいように合成しています。
 応募する際はキチンと1枚ずつ画像が必要と思います。

あと、普段使っているデジイチとは別にコンデジを引っ張り出して
同じ条件で撮影してみました。
FinePix F50fdという機種で、2007/8/31発売のモデルです。
画素数はD300やD700と同じ1200万画素。
コンデジ1
ホワイトバランスも結構おかしく感じますが、
やっぱりノイズがかなり酷いですね。
等倍に切り出した写真が下のものなのですが・・・。
コンデジ2
まあ、約10年前の機種なので、
ここ最近のカメラとは性能は全く劣っていると思いますが、
もし、あまりに古いデジタルカメラしか持っていないようであれば、
2年前くらいのモデルの中古を買ったほうが良さそうです。

最後に1点だけ疑問があったのは、スカルプターズの製作条件に「3Dモデリング可。」とあるのですが、
これは出力前のCG状態でもOKという事なのでしょうか?
わざわざ出力して提出というのも大変でしょうし(コストも時間も)、
デジタル造形のデータを作る作業も原型制作だと思いますので、
CGでもOKと思いますが、どうなんでしょうね?
デジタル造形で応募される方はもちろん確認されるのでしょうけど。

↑こちらの疑問については、商業デジタル原型師のまーていさんから
ツイッターで「出力前の作業画面のスクショorレンダリング画像でOKでしたよ~。」と
リプライをいただきました。
よって実際に出力する必要は無いようですね。
まーていさん、ありがとうございました。
(2016/9/25追記)

以上、応募用の写真撮影について、
色々勝手に考えてみた件になります。
それではトライアウトにチャレンジされる方は頑張ってください~。

今回の記事でテスト撮影に使用したキットですが、
Aizerさんが製作された
天体のメソッド ノエル 水着Ver(ディーラー名:ガンドールさん)になります。
Aizerさんはワンフェス2016夏でのディッチカメレオンさんのアイドル愛宕Ver1.2の完成見本を塗装された方になります。
このノエルもお腹や脚などサフレス部分の陰影が綺麗に塗装されており、
特に膝から足首回りのリアル感が凄いですね。(撮影した写真を見て驚きました。)
このような作品を撮影する事ができて、本当にありがとうございました。


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