【個人事業】ガレージキットの製作代行を始める時にするべき事を考えてみた。

久々の雑記というか、今回はフィギュアにあまり関係のない話を書こうかと思います。

前に個人事業主の開業届けと青色申告のメリットについて、色々と書きましたが、
そのおかげ?というか、時々、製作代行をされている、または製作代行を始めたい方から
そっち系の質問を受けるようになりました。
自分は、元々、経理・会計のITシステム構築の仕事を専門としていましたので、
仕事ではその辺りについて色々と話をする事が多いのですが、
私自身、税理士の資格は持っていないので、
個別の事例について詳しく回答するという事は出来ません。
(個別に会って話をしたいという事でしたが、色々考えると、
 やはりその辺りに詳しいからと相談に答えていると法律違反となるようです。
 普通に考えれば、税理士の先生の仕事を奪う形となりますので、
 それは怒られるでしょうね・・・。)

なので、例え話で、私が模型製作代行を始めると仮定した場合、
どういった行動をするか、ここに書いておきたいと思います。
但し、あくまで私が処理すると仮定しての話なので、
書いてある通りやったけど、うまくいかなかった!と怒らないでくださいねw


開業届を提出して個人事業主になりましょう。

まず、事業として活動する為に、開業届を提出して、国に事業者として認めてもらいます。
ここでいう開業届とは「個人事業の開廃業届出書」になります。
詳しい書き方などは国税庁のページにありますのでこちらを参照してください。
(因みに国税庁のページには税務に関する説明が詳しく書かれています。
 常に最新の情報も記載されていますので、税に困ったらまずは目を通してみてください。)
別に開業届けを出さずに、製作代行をしていく事も出来ますが、
ある程度(20万以上)の金額を稼ぐつもりなのであれば、節税に有利な青色申告の承認を受けて、
65万円の青色申告特別控除を受けたいと思います。
かなりざっくりな感覚ですが、
売上から65万円も所得控除として処理できるのは大きいです。
(簡単にいうと利益の65万円は税金が発生しません)
また、青色申告をした時のメリットとして、
家事按分が認められやすいという事があるようです。
家事按分とは、家賃や水道光熱費などを事業用とプライベート用に分けて考えて、
一定の割合で配分する事になります。
例えば、作業場が部屋の専有面積の40%を占有していた場合、
家賃の40%は経費として計上できます。
電気代もエアブラシのコンプレッサーなどで消費したと思われる分は経費に計上出来ます。
私は開業届をして、個人事業主として活動&帳簿をきちんとつけていれば、
青色申告の承認を受けているかに関わらず、経費計上は可能と考えています。
(自宅を作業場にしている場合、100%家賃を経費とする事は難しいと思いますが)

開業の手続きをするにあたり、屋号を考えます。
ここはとりあえず、 figufigu工房とします。
国税庁のWEBページより「個人事業の開廃業届出書」のPDFをダウンロードして、
控えも含めて必要事項を記入します。
一緒に所得税の青色申告承認申請手続も処理したいと思いますので、
こちらのぺーじより「所得税の青色申告承認申請書」もダウンロードして
必要事項を記入しておきましょう。

最寄りの税務署に開業届を提出に行きます。
その際、個人事業の開廃業届出書の控えもきちんと記載しておき、
控えにも受付印を貰いましょう。
個人事業の開廃業届出書の控えは、あとで必要になる事がありますので
大切に保管しましょう。

続けて、そのまま税務署で、青色申告の承認を受ける為の手続きをしましょう。
税務署の方に、所得税の青色申告承認申請書も提出したい旨を伝えると、
すぐに手続きしてくれると思います。
(税務署職員の方は、基本、とても丁寧に対応してくれます。)
因みに所得税の青色申告承認申請手続は、提出期限に決まりがありますので、
後で提出しようと思う人は注意してください。
青色申告の承認については、後日、承認が完了した時点で税務署から資料が郵送されてきます。
初めての申請の場合、NGとなる事はほとんど無いと思います。

さて、この開業届の提出が終った時点で無事、
個人事業主として事業を開始した状態となりました。
パチパチパチパチ。
ここまで自分で処理をすべて行えば、特に費用が発生する事はありません。
法人の設立となれば、登記の登録や定款の作成などで色々と費用が発生していきますが、
このお手軽感が個人事業のメリットではないかと思います。


事業に必要な備品・消耗品を準備しましょう。

次に模型製作に必要な機材や消耗品を用意します。
幸い、figufiguさんはエアブラシやコンプレッサー、塗装ブースをすでに持っているので、
それを事業用に利用する事にしました。
塗料などの消耗品も既に持っているものを使う事にします。
ただ、エアブラシは1本だけだと、少し不便ですので、1本追加購入する事にしました。

さて、ここで始めて取引が発生する為、経理処理が必要となってきます。
青色申告特別控除を認めてもらう条件に、
取引を正規の簿記の原則(一般的には複式簿記)により記帳している事というものがあります。
複式簿記では、一つの取引を仕訳という記述方法で記録していきます。
複式簿記の話を説明しようとすると、ここでは全くスペースが足りません。
今回の記事では、ある程度、簿記の知識があるという前提で話を進めていきたいと思います。
詳しく勉強したい人は、日商簿記検定3級のテキストなどを参考にしてください。
仕訳の基本的な説明やその先の勘定科目元帳や残高表の作成方法など
複式簿記の知識を学ぶことが出来ると思います。

話を戻しますが、仕訳において大切な事は、
いつ?どのような取引を?いくらで?行ったのか分かるようにしておくという事になります。
その為、記録自体は手書きでも問題ありませんし、エクセルに記録していっても問題ありません。
専用のアプリケーションやサービスを利用すれば、
集計など面倒な計算を自動的に行い事ができます。
自分の記録しやすい、予算の範囲内の方法で対応する事が大切かと思います。
これについては、人それぞれなので、どの方法が一番ベストというものはありません。
※初めての人は、まずは仕訳ノートなど専門のノートを買って
手書きで始めてみるのが良いかもしれません。
(いずれ面倒くさくなって、エクセル等を使う事になると思いますが、
簿記の仕組みを理解していないと、何を使ってもよくわからないという事になります。)
経理処理の基本として、どんな取引でも必ず数字(金額)に置き換えて記録する必要があります。
それは会社の活動を全て数字に統一する事で初めて客観的に会社の状態を知る事が出来るからです。
(活動した結果、儲かっているのか、損しているのか、判断できますよね。)

で、今回の仕訳は以下の通りです。
※例えば、10/1にエアブラシ等を¥13,000-で購入したとします。

10/1 消耗品費(エアブラシ等) 13,000- / 事業主借 13,000-

エアブラシの増設に伴うホースやジョイントなどの必要付属品も含めて、
勘定科目を消耗品費としてまとめます。
ここでのポイントは、対価を何で支払ったか?という事になります。
現実的には現金での支払いが普通かと思います。
ですが、今回は事業を始めて、初めての支払いですので、現金の残高は0円です。
残高0円からお金を支払う事は出来ません。
そこで登場するのが、事業主借という勘定科目になります。
※勘定科目とは、どのような取引を行ったのか仕訳上で管理する為の項目になります。

事業主借とは、個人事業特有の勘定科目で、
生活用の資金を事業用の資金へ移動させた時につかう勘定科目となります。
今回の支払いはfigufiguさんはポケットマネーから支払ったという事で事業主借で記録しました。
因みに、この場合、クレジットカードで支払いしたとしても、
生活用の資金から引き落としされるのであれば、事業主借で処理して問題無いと思います。

因みに、ここで購入したエアブラシ等は経費として仕訳計上していますので、
プライベートでの使用はNGです。
あくまで事業用とします。
もし、プライベートでも利用する場合は、
一定の割合で計算した金額のみ仕訳計上するようにしましょう。
(分かりやすいのは50%とかでしょうか?)
※経費とは売上を稼ぐ為に必要な支出の事を指します。
これがなければ、この売上は発生しなかったと客観的に判断できる支出を
経費として記録しておく事で、最終的に売上から差し引く事ができます。

仕訳は日付や金額、勘定科目を記録しますが、
同時に本当にその取引が行われたかどうか証明できる証拠を残しておきましょう。
よくある手段として領収書を保管するというものがあります。
よく、買い物をする際、領収書くださいという人がいると思いますが、
あれは誰に、どこで、何を、幾ら支払ったかという証拠の為に貰っているものになります。

厳密には領収書がなくても支出があれば、
経費として仕訳することはできるそうなのですが、
税務署からの調査の時に説明するのが大変ですし、
領収書が手元にあれば、記載漏れや金額の間違い等のミスを防ぐ事ができます。
領収書がもらえない場合、レシートでも大丈夫です。
ただ、レシートの場合、感熱紙がほとんどでそのままにしておくと、
時間の経過と共に色褪せて文字が読めなくなってしまいます。
あまり日に当てないように保管に注意してください。
(お菓子の缶の中で保管でも大丈夫かと思います)
領収書で注意が必要なのは、宛名をキチンと書いてもらう事でしょうか?
この辺りは自己防衛(税務調査や悪用の防止)もかねていますので、
ちゃんとしておいたほうが良いと思います。

さて、事業主借の話に戻りますが、
例えば、最初に自分の貯金から事業資金を捻出しておく場合もあるかと思います。
その場合は、以下の仕訳で最初に現金、または普通預金勘定に計上しておいて、
支払いをしたタイミングで、
事業主借の代わりに、現金、または普通預金を使えば良いという事になります。

10/1 現金 100,000- / 事業主借 100,000-
10/1 消耗品費 13,000- / 現金 13,000-

または、
10/1 普通預金 100,000- / 事業主借 100,000-
10/1 消耗品費 13,000- / 普通預金 13,000-

余談ですが、開業したての頃は気持ちも大きくなるのか
必要以上に初期投資をする人を見かけます。
貯金がある場合や既に売上の発生する見込みがあるような場合は、
特に問題ないのですが、
初期投資の出費が尾をひいて、
結局、事業が上手くいかなかったという話も聞いたことがあります。
今回のような製作代行の開業にあたり、
工具一式、机、椅子、作業場等全てを新調することも可能ですが、
ただ、欲しいから買うのでは無く、
本当に必要か検討してから準備をしたほうが良いと思います。
経費に計上できるからと、よく言いますが、
経費も支出には違いありませんし、売上がなければ経費も意味が無く、
ただの無駄遣いになります。
(独立と同時に今まで使ったこともないMacBook Proを買った人がいましたが
結局、iOS上でwindowsを動かしてword、excelを使っている姿を見た時に
MacBook必要だった?って思いました)

さて、こうして初めての仕訳を計上したfigufigu工房ですが、
ここからは、製作代行の仕事を発注してもらう為に営業もしないといけません。

よくある手段としては、webサイト(ブログ)の開設やtwitterなどSNS上での依頼受付、
ワンフェス等イベント出展、ヤフオクでの完成品販売、知人に直接営業になるかと思います。
あとは、名刺を作って模型展示会等で配る手段あるかと思います。
(名刺にさりげなく製作代行受けます、みたいな文言を書いておき、
作品と共に置いておくとかでしょうか?)
製作代行を依頼されるにあたって、
自分の作ったもの、自分が作れるものをしっかりと見てもらう事は大切だと思いますので
現物を展示できる環境というのは良いのではないでしょうか?
またwebサイトやブログ等でも作例はある程度、大きめの写真にしておいたほうが、
依頼を検討している人からすると安心かと思います。
この辺りは、模型技術とは異なったスキルが必要になってくると思います。
いくら模型技術が高くても、それを上手に見せる技がなければ、
いつまで経っても依頼が増える事はありません。
逆に的確に自分の技術を伝える事ができれば、依頼を増やす事が出来ると思います。
(実際には営業力が高いほうが仕事が増える傾向にあると思います)
ただし、自分の実力以上のものを見せようと、
無理な事をすると、その歪みが何処かで出てきて困る事もあると思います。
(納品時に思っていたものと違う等)

もちろん、webサイトの構築にかかる費用や
作例写真を撮影する為のカメラ代金、写真編集用のPC代金等は
経費として計上することは可能です。
(依頼を受けて製作を進めていった場合、
依頼主への途中経過報告でもカメラは必要になってくると思います)

作例写真については、
ある程度、綺麗な写真のほうが良い印象を与える事が出来ると思いますので、
スマホでパッと撮影するのではなく、
撮影ブース等を用意して撮影したほうが良いと思います。
(事業として宣伝するなら、ここは多少、お金をかけたほうが良いところかと思います。
カメラに関しては必ずしも一眼である必要はないと思います。)

という事で、figufigu工房もまずはブログから準備することにします。

ブログの開設自体は無料のサービスも多く支出が発生しないので仕訳をする必要はありません。
有償サービスや独自ドメインを取得した場合は支払いが発生しますので都度、
仕訳をする必要があります。

ブログには作例写真を掲載したいと考えますので、
撮影に必要なコンパクトデジタルカメラ、撮影ブース、照明、PCを購入することにしました。
少しでも支出を押さえたいと思いましたので、中古で購入したものとします。
それぞれの取引を仕訳にしていきます。

10/2 消耗品費(コンパクトデジタルカメラ) 20,000- / 事業主借 20,000-
10/2 消耗品費(撮影ブース、照明) 10,000- / 事業主借 10,000-
10/2 消耗品費(パソコン) 30,000- / 事業主借 30,000-

因みに仕訳に計上する金額は実際に支払った金額になります。
そこに新品か中古かは関係ありません。
ただ、こうした備品を購入する時に気を付けたいのが、
購入時の金額が10万円を越えるかどうかです。
購入時の金額が10万円を越えると減価償却資産として判定される為、
その備品は減価償却の対象となります。
経費には、実際の支出とは異なり、
備品の耐用年数より算出された減価償却費しか計上できなくなります。
※減価償却について詳細は簿記で調べてください。
簡単にいうと、すぐに支出を経費として計上する事ができない制約です。
あと、なんで減価償却しないといけないの?と疑問に持たれる方も多いと思いますが、
そういう法律なので、としか解答できません。
減価償却については、その計算方法まで税法で明確に規定されています。

現時点では、まだfigufigu工房の利益は¥0-で、支出ばかりの赤字状態です。
(大した取引もないので、赤字なのは一目瞭然ですね。)

とりあえず、購入したカメラと撮影ブースを使って、
過去に作成した完成品を作例としてブログに掲載したとします。
せっかくブログを開設しましたので、
興味を持ってもらった人から注文を受けれるように準備しておきます。
ここで実際に注文を受ける際、ルールを取り決めておく必要があるかと思います。
このキットを作って→はい、いいよ、と単純に終わらないのが、
製作代行の難しいところかと思います。
何故なら、既に出来上がった商品を販売するのではなく、
これからお客さんの望むものを作りださないといけないからです。

ある程度、名の知れたフィニッシャーさんであれば、
作風を気に入ってくれたお客さんからの依頼となりますので、
お任せで、といった形でいけると思いますが、
駆け出しの人に、全てお任せという話は中々ないのではないかと思います。

また、ガレージキット製作の難しいところは、
キットによって難易度が大きく変わってくる事かと思います。
しかもワンフェスなど当日版権イベントで販売されているキットは、
個々のレベルで品質が異なってきます。
依頼してくる人が、その辺りを知っている人なら良いのですが、
何も知らない方からの依頼の場合、その説明だけでも大変な労力が発生すると予想されます。

細かいところでは、キットの送料、完成品の送料、お金の支払方法についても
取り決めをしておく必要があります。
文書にするしないに関係無く、製作代行は請負契約を交わす形となりますので、
トラブルが起きた時の為にある程度は、ルールを取り決めておいたほうが良いと思います。

私が色々な製作代行屋さんを見てきた限りでは、以下のようなルールが決められていました。

  • キット送付時の送料負担の有無(元払い/着払い)
  • 製作代金支払いのタイミング(前払い/分割/後払い)
  • 完成品送付時の送料負担の有無(元払い/着払い)
  • 製作代金振込時の手数料負担の有無(依頼者負担/業者負担)
  • キャンセルのルール(キャンセル料100%, キャンセル料50%, 着手前0%等)
  • キャンセル時のキット送付時の送料負担の有無(元払い/着払い)
  • 台座の追加料金の有無

という事で、figufigu工房では以下のルールをブログに記載する事にしました。

  • キット送付時の送料負担の有無(元払い)
  • 製作代金支払いのタイミング(分割 着手時50%、完了時50%)
  • 完成品送付時の送料負担の有無(着払い)
  • 製作代金振込時の手数料負担の有無(依頼者負担)
  • キャンセルのルール(着手前0%、着手後50%※着手金を返却しない形で対応)
  • キャンセル時のキット送付時の送料負担の有無(着払い)
  • 台座の追加料金の有無(アクリル板は無料、木製台座は別途都度請求)

ここで少し経理処理上ややこしくなりそうなのが、
製作代金の支払いタイミングでしょうか?
あと、ややこしくなりそうなのが、
製作代金振込時の手数料負担ではないでしょうか?
ガレージキットの製作代行では、あまり無いかもしれませんが、
企業間の取引では、振込手数料分を含めた金額しか振り込まれない事がよくあります。
(大阪だけかな?)
例えば、¥300,000-の請求に対して、
自分の口座には¥299,640-しか入ってこないような場合です。
一応、この辺りはハッキリとさせておいたほうがいいポイントですので、
取引条件にはしっかりと書いておいたほうが良いと思います。

キチンとした契約書として書類で契約を取り交わした場合、
印紙税の対象文書となりますので注意が必要です。
PDF等の電子データなら、その必要はありませんが、捺印やサインを行う為に
現物でやり取りする場合は、印紙を貼る必要があります。
因みに印紙を貼っていないと契約が無効かどうか気にされる方がいますが、
契約自体は有効です。税務調査に来た時に、その点を指摘されると追徴課税の対象となります。
ややこしいのが発注請書も紙で印刷していると、更に印紙税の対象となりますので
注意が必要です。
(前の会社で発注請書を指摘された事があります)

あと、ブログやWEBサイトに掲載する情報ですが
屋号はもちろんの事、
自分の得意なジャンルやアピールポイント等はしっかりと書いておきましょう。
ある程度、SEO対策を意識した文章で記載する事が大切です。
SEO対策とは、WEBマーケティングの世界では常識的な考えなのですが、
これもきちんと対応しようと思うと、
世界レベルで情報を収集しないといけないくらい深すぎる話なので、
ここでは割愛したいと思います。
SEOのゴールは狙ったキーワードでGoogle等の検索エンジンの検索結果で
出来るだけ最初に表示されるようにする事です。
検索エンジンは、閲覧者(キーワード)に対して有益なサイトを表示したいという
目的で構築されていますので、
ちゃんとした文法で普通にブログを書いていれば、
やがて検索結果の上位に表示されるようになってくると思います。
(その為には、定期的な更新は必要かもしれませんね。)
※一応、WEB関連の相談は個別回答しても法律違反にならないので、
 気になる人は、模型展示会やワンフェス、ねんど会で会った時に質問してください~。

最初は、なかなか検索結果に表示されづらいと思いますので、
テンションが上がらないかもしれませんが、
屋号名で検索すれば、ほぼ、一番最初に表示されるようになりますので、
屋号名を宣伝していったほうが有効かと思います。

あと、お金をかけて検索結果の上のほうに表示するという方法もあります。
興味のある方はGoogle AdWordsで検索してみてください。
googleで検索すれば分かりますが、「製作代行」というキーワードで
広告を登録されている業者さんもいらっしゃいますね。


売上を仕訳しましょう。

次にfigufigu工房の活動として、
ブログに掲載する為の作例を増やす為に、
知人から割安で製作依頼を受ける事にしました。

知人からのキットを1体、¥40,000-で受ける事になったとします。
(この4万円が高いか安いかは想像にお任せします)
50%の着手金を受け取る事をルールとしていますので、
作業開始前に着手金を現金で受け取った仕訳をします。
あと、キャンセル時にはこの着手金は返金しない事としていますので、
受け取ったその日に売上として計上します。

10/5 現金 20,000- / 売上 20,000-

これで初めて売上が計上されました。
一応、figufigu工房は消費税の納税義務の免除に該当しますので、
消費税の事は何も考えずに処理します。
今まで発生した経費についても消費税込みで仕訳を計上しています。

ここまでくれば、あとはルーチンワークになります。
途中で塗料やパテ、ヤスリなど材料が足りなくなれば、
消耗品費 / 現金 or 事業主借で仕訳をすればいいですし、
製作が完了して、納品後、お金を受け取ったタイミングで、
現金 / 売上を仕訳していけばいい事になります。

また、家賃なども支払ったタイミングで、
地代家賃 / 現金 or 事業主借水道光熱費 / 現金 or 事業主借の仕訳をすればOKです。
電話代やプロバイダ料金は通信費として計上できます。
どういった勘定科目があるのか、どのような仕訳を記載するのかについては、
ネット等で検索する事で調べる事ができると思います。

あとは、黒字になるように黙々と営業→受注→製作→納品を繰り返す事になります。
たまには、簿記でいう残高試算表や貸借対照表、損益計算書を作成して、
経営状況を把握する事をおすすめします。
青色申告ソフトを利用すると、仕訳登録画面から仕訳登録しておくだけで、
自動的に毎月の残高試算表や貸借対照表、損益計算書などを計算して表示してくれますので、
こういったアプリケーションの利用も検討してみてください。
勿論、このアプリケーションの購入費用は、経費です。

あと、これは経費に出来るのか?という疑問が出てくる事があると思いますが、
事業用だと客観的に判断できるのであれば、経費として計上していいと思います。
個人事業の場合、自分が主ですので、自分で判断していくしかありません。
ただ、その判断が必ずしも税務調査時に認められるかどうかは保証されていませんので、
自己責任という事になります。
(税理士の先生に相談して、OKと言われていても、税務署NGとなる事もありえます。
 その場合でも、税理士の先生を責める事は出来ません。
 そもそも怪しい仕訳には、多分大丈夫でしょう。
 という感じで100%,OKとは言わないと思います。)

どうしても、仕訳の書き方が分からない事例が出てきた場合は、
各地の税理士会による無料相談会が開催されていたりしますので、
そちらに相談されてみては如何かと思います。
お近くの税理士の先生でも、無料相談をされている場合もあったりします。

個人的には、複式簿記の知識は義務教育にしておいてほしいと思うくらい、
ビジネスの世界では必須の知識と思いますので、
これを機会に勉強してみるのも良いのではないでしょうか?
日商簿記検定の3級くらいまでを持っておけば、基本知識は身に付くと思います。

さて、今回、突然、長々とこんな記事を書きましたが、
察してください案件ですので、もしかしたら後日削除するかもしれません。

もし、この続きが気になるような人がいるようであれば、
次回、「初めての確定申告&決算書作成」くらいは書くかもしれませんので、
どうぞ、よろしくお願いします~。

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