【フィギュア撮影】Sakaki Workshops 村雨改を撮影してみた!!

今回はワンダーフェスティバル2016冬の会場にて、
ディーラー名Sakaki Workshopsさんより販売されたガレージキット
「村雨改 艦隊これくしょん-艦これ-」を撮影しましたので、写真で紹介したいと思います。

作品名艦隊これくしょん~艦これ~
ディーラー名Sakaki Workshops
キット名村雨改
原型やまかつさん
製作文一さん(製作代行を依頼)

まずは艤装を背負っていない状態でぐるっと一周撮影していきます。
衣装の皺や躍動感のある髪の毛の形などの造形は見応えがあります。
Sakaki workshops 村雨改の写真
肌については、サフレス塗装で仕上げられていますので、
透明感があって、とても綺麗ですね。
キットの状態があまり良くなかったので、可能であればサフレスでというお願いだったのですが、
とても綺麗に仕上げられていると思います。
Sakaki workshops 村雨改の写真
肌以外は白サフ(艤装はガイアの銀サフ)を利用されているそうなので、
髪の毛はサフ有りでしょうか?
グラデーションの粒子も細かく、グラデーションが丁寧に処理されていますので、
サフ特有ののっぺりとした陶器っぽい感じが無いですね。
元々の造形も複雑な形をしっかりと再現しているのですが、
塗装によって、より立体感が増していますね。
Sakaki workshops 村雨改の写真
セーラーカラーや袖、スカートの赤いラインは、
マスキングしてからの塗装で仕上げられているようです。
ちなみにスカートのラインは下地に白を塗られていますか?
赤いラインの発色が白いセーラーカラーと同じように見えますので…。
文一さんはこういった細かい所まで、きちんと仕上げられています。
Sakaki workshops 村雨改の写真
セーラーカラーやスカートの動きなど、村雨の動きをしっかりと表現されていると思います。
また背中に斜めに発生している皺など艤装を付けると見えなくなるところも、
しっかりと造られていますね。
膝裏やアキレス腱など人体としての形も美しい形ですね。
Sakaki workshops 村雨改の脚の写真
黒背景で撮影したので、白露型の制服の色が被ってちょっと見えずらいかもしれませんが、
単調な塗装ではなく、皺に合わせて濃淡をグラデーションで付けて塗装されています。
こちらは文一さんのブログでも書かれていますが、
この制服の色は非常に悩みどころのようで何度も試行錯誤を繰り返されているそうです。

今度は艤装を装着してみます。
Sakaki workshops 村雨改の艤装の写真
輝きに金属感がありますが、これはサフの効果でしょうか?
艤装についても単調な塗装では無く、
グラデーションでシャドウ部が塗装されており立体感があります。
艶消し具合も絶妙だと思います。
Sakaki workshops 村雨改の艤装の写真

Sakaki workshops 村雨改の艤装の写真

Sakaki workshops 村雨改の艤装の写真

艤装については、元のキットには無いディティールアップを各所に施されています。

まずは文一さんの改造の定番ともいえるネオジム磁石による着脱化でしょうか?
魚雷発射管を外すとこんな感じです。
(因みに以前制作していただいた那珂ちゃんの魚雷発射管も同じようにネオジム磁石で着脱できます)
Sakaki workshops 村雨改の魚雷発射管の写真
また魚雷発射管自体、かなり細かくディティールが追加されています。
この辺りは、元艦船モデラーとしての血が騒ぐそうで、針金やプラ材で色々と追加されています。
Sakaki workshops 村雨改の魚雷発射管の写真
見た目のカッコ良さはかなり増しますね。
Sakaki workshops 村雨改の魚雷発射管の写真
次に身体をぐるっと回る鎖の1つ1つに穴を開けて鎖の情報量を増しています。
ハッキリ言ってかなり面倒くさい作業だったのではないかと心配になります。
Sakaki workshops 村雨改の鎖の写真
容赦なく全てのつなぎ目に穴が開いていますね。
Sakaki workshops 村雨改の鎖の写真
また、元となったイラストでは村雨のリボンが存在しているそうなのですが、
キットには特にパーツが付属していなかったので、
0.4ミリぐらいの銅線を追加されています。
(文一さんのブログより)
Sakaki workshops 村雨改の髪飾りの写真
また、マスト部のロープもこだわりを感じる部分です。
こちらも色々な素材を試されたそうで、今の坪糸になったそうです。
これは本来、墨を染み込ませて、真っ直ぐな線を引くのに使う糸ですよね?
塗料に浸して色を付けているそうですが、それによって生まれた強度を利用して、
ロープの垂れている感じを表現されています。
Sakaki workshops 村雨改のマストの写真
あと、かなり見えづらいところなのですが、
スカートの裏地も実は塗り分けられているそうです。
太ももの横のスカートの中にチラッと色が付いているのが分かりますね。
Sakaki workshops 村雨改のスカートの写真

あとは前の紹介でも書きましたが、
文一さんの瞳のラインはめちゃくちゃ綺麗です。
あんまりアップで撮影すると嫌がられるかもしれませんが、
とても綺麗に描かれていますので、しっかりと撮影させていただきました。
笑顔が眩しい!!
Sakaki workshops 村雨改の面相の写真
基本、瞳はエアブラシで塗装されているというのをお伺いした記憶があります。
(ラインは筆かと思いますが)
エアブラシについてお話をお伺いした時は、9本のエアブラシを使い分けていると聞いたのですが、
どういったものをどのように使い分けていらっしゃるのでしょうね?
気になる方も多いのではないでしょうか?
(あと、塗装環境の照明にもこだわりがあるという話でした)
また、いつか色々と話をお伺いしたいですね。

最後にモチーフとなったイラストに近い構図はこんな感じでしょうか?
(娘Type2014年2月号が初出のイラスト)
髪の毛や身体の回りの鎖など立体となっても違和感なく再現されていますね。
Sakaki workshops 村雨改の写真

村雨の写真は以上になります。

他にも当ブログで文一さんが製作されたガレージキットを紹介していますので、
もし、興味がございましたら、こちらの記事も読んでみてください。
[blogcard url=”https://blog.figufigu.net/?p=5814″]
[blogcard url=”https://blog.figufigu.net/?p=2325″]

今回紹介した村雨ですが、
ワンフェス会場では2体のみの販売という事で大変貴重なガレキでした。
私もワンフェス当日、会場でSakaki Workshopsさんの卓に展示されていた
村雨を撮影していましたので、どのようなキットだったかというのはハッキリと覚えています。
ワンフェス2016冬のSakaki workshops 村雨改の写真

どうして、私の元にそんなに貴重なキットがあるのかという経緯ですが、
ある時、何かのきっかけでWEBでSakaki Workshops 村雨と検索をしていたのですが、
駿河屋のWEBページが検索結果に表示されました。
今でも在庫無しでページが残っていますね。

最初、アレ?と思いながら見ていたのですが、どうやら中古品として販売されているようです。
この村雨、ワンフェス当日は2体しか販売されなかったのですが、
原型を造られたやまかつさんのツイートにより、
どうやら2体ともヤフオクに転売されたという事でした。
(ちょっとショックを受けているように見受けられました)
その件は悲報としてまとめページにもまとめられたというのも知っています。
その時は特に何も感じる事もなかったのですが、
駿河屋で見かけた時は、これも何かの縁かも知れないと、カゴに入れて購入しました。
完成させて(私が作れる訳では無いので、その点は何だか申し訳ないのですが)、
どこかに展示しようという事を目的に考えました。

ちょっと怖かったのは、
駿河屋の商品詳細の写真にはKADOKAWAの証紙シールが無かった事と、
駿河屋からのレスポンスの遅さでしょうか?
付属の組み立てマニュアルはSakaki Workshopsさんのフォーマットで、
レジンの色(やまかつさんのツイートで複製中の写真を見て判断しました)や
複製の状態から本物の可能性が高いだろうと思いましたが…
駿河屋は発送メール等が遅く、不安を覚えるというのは前々から聞いていたのですが、
利用するのは初めてだったので、本当に注文が通っているのだろうか?と思っていました。
2週間後くらいにいきなり発送しました。と発送メールが来て、
ちゃんと注文が通っていたのだと思ったくらいです。

届いた商品には、きちんと外袋が付いていて、
それに証紙シールが貼られていましたので、一安心しました。
(Sakaki Workshopsさんの加賀やカリオストロと同じような梱包でしたので。
 ディーラーさん毎に梱包の癖があるので、その辺りを掴んでおくと、
 海賊版かどうかの判断も出来るかもしれませんね。
 ジップロックやハンズで売っているような梱包材の場合、より安心しますね)

因みに駿河屋さんの梱包については、丁寧に梱包されていました。
(一応、良かった点も書いておきます)

さて、手元にキットが届いたのは良いのですが、
予想していた通り、レジンの複製状態はあまり良くありませんでした。
(これは製作代行をお願いした文一さんもおっしゃられていました)
あくまで私の予想ですが、初めての自家複製でトラブル続きで、
きちんと形となったパーツが準備出来なかったのではないでしょうか?
使えるパーツをかき集めた結果、
販売数が2体と極端に少なくなってしまったのではないかと思います。

その為、多少の無理を聞いてもらえる人でないと製作をお願いできないと思い、
過去に何度か製作をお願いした事のある文一さんへ相談させていただきました。
(ちょうどキューズQの那珂ちゃんをお願いした直後であり、
 メールでのやり取りをしていたというタイミングも良かったです)

結果としては、難しいキットだったと思うのですが、
(実際に最後の組み立てでマストが一度折れたそうです)
過剰とも言える?ディティールアップも対応していただき、
素晴らしいものが出来上がったと思います。
(色々と大変だったかと思いますが、本当にありがとうございました。)

一応、ワンダーフェスティバル2018冬の会場では、
原型を造られたやまかつさんに色々と報告する事ができました。
(もちろん、駿河屋からの流れと、
 こんなに可愛い村雨を造り出していただいたお礼もお伝えしました。)
初めて造られたガレージキットだったという事もお伺いしました。
(デジタル造形とはいえ、初めてでこの造形なのは素晴らしいですね。)
やまかつさんの今後の作品に期待大ですね。
(流石にワンフェス会場へ完成品を持ち込むのは無理でしたが・・・)

あと、こちらの村雨ですが、
現在、大阪難波のがれきっさ猫鯖さんに展示しております。
もし、大阪へ来られる機会があって、興味のある方がいらっしゃいましたら、
猫鯖さんへ足を運んでみてください。
(当分の間、展示してもらう予定です。
 一緒にSakaki Workshops 詩羽先輩も展示しています)
猫鯖さんでの村雨の展示の写真

因みに今なら鶴の館さんのフランケンシュタインも展示されています。
数多くの商業フィギュアのお仕事も手掛けられている
千鶴さんの造形、まいもっちさんのフィニッシュという素晴らしい作品を生で見る事もできます。
猫鯖さんでの村雨の展示の写真

それでは、今回もここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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